監修:順天堂⼤学医学部 膠原病内科 名誉教授 髙崎 芳成 先生
2023年 1月更新
かつて関節リウマチは症状がゆっくりと進行し、10年以上が経過してから関節破壊が生じると考えられていましたが、発症後早期から急速に関節破壊が起こることが分かってきました。
関節の腫れや痛みがひどくなくても、関節の内部では炎症が続き、関節破壊が進行していることもあります。
つまり、発症から1年以内に関節破壊が急速に進行するため、
早期に発見して早期に治療することが重要となります。
また、「関節リウマチ」と病気を確定する診断は意外と難しいため、できるだけリウマチ専門医へ相談するのが近道で良いでしょう。
早めに適切な治療を行うことで関節破壊の進行を防ぎ、関節機能を維持して、日常生活や家事、仕事への影響を少なくすることができます。
関節破壊の進行
関節破壊の進行
実は「関節リウマチ」と正確に診断するのが意外と難しい病気なのです。
経験が豊富で研究動向にも詳しいリウマチ専門医にかかることが望ましいといえます。
専門医は、「リウマチ科」「膠原病科」のほか、「内科」「整形外科」に在籍していることがあります。
また専門医には、日本リウマチ学会が認定する「リウマチ専門医・指導医」や日本リウマチ財団の「リウマチ登録医」などの資格があります。