監修:順天堂大学医学部附属順天堂越谷病院 院長 髙崎 芳成 先生
2024年 7月更新
貧血、微熱、倦怠感、食欲不振、体重減少などの症状が現れることがあります。
・朝のこわばり
朝、目覚めたときに手や足の指などの関節が動かしにくく感じることがあります。
これは、睡眠により長時間関節を動かしていないことが関係しており、関節を動かすことで緩和されます。朝のこわばりは、病状が進行するにつれ持続時間も長くなりやすい傾向にあります。
・関節炎
関節に痛みや腫れが生じたり、熱をもっているように感じたりすることがあります。関節炎は「多発性(複数の関節で起きる)」「対称性(左右対称に痛みが起きる)」「移動性(全身のあちこちに現れる)」であり、どの関節からでも起こりえますが、手首や手の指の付け根や第二関節が好発部位です。
・関節の変形
関節炎が進行すると、関節の軟骨や骨が破壊され特有の関節変形が起こります。
関節リウマチで見られる主な関節変形
紡錘状の関節腫脹
「ブヨブヨ」とした紡錘状の腫れを認めます。
スワンネック変形
手指が白鳥の首の様に変形します。指の第二関節が反り返り、指の第一関節が屈曲します。
ボタン穴変形
指の第二関節が屈曲し、指の第一関節が反り返る変形です。
尺側偏位
手の指が流れるように小指側(尺側)に傾く変形です。
槌趾 (ハンマー趾)
足の指がハンマーのような形に曲がったままになります。
外反母趾
足の親指(母趾)が外側(小指側)に曲がり、「く」の字のように変形します。